芥川賞:円城塔&田中慎弥さん 直木賞:葉室麟さん

第146回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日夜、築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に円城塔えんじょうとう氏39の「道化師の蝶」(「群像」2011年7月号)と田中慎弥氏39の「共喰い」(「すばる」同10月号)、

Photo直木賞に葉室麟はむろりん氏60の「蜩ノ記」(祥伝社)が決まった。5度目の直木賞候補で受賞した葉室さんは北九州市生まれ。05年に作家デビューし、07年、松本清張賞を受けている。
受賞作は、過酷な運命を受け入れ、藩史編さんに打ち込む武士の姿を季節の移ろいとともに描く。

「これまでにない完成度。非常にデッサン力があり、冒頭からきちんと設定を明らかにして進行している。目配り、気配りが行き届いた円熟の作品」浅田次郎選考委員。

副賞は各100万円。贈呈式は2月中旬に行われる。

                                              

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藤原宮造営期の建物跡5棟見つかる 事務所? 現地説明会

橿原市の特別史跡、藤原宮(694~710)跡で、宮の造営期に造られたとみられる建物跡5棟が見つかった。奈良文化財研究所が2日、発表した。建物は宮の完成時期にはなくなっており、「工事用の現地事務所では」との見方も出ている。

Photo役人が政治や儀式をしていた朝堂院の調査で、直径5~10cmの小石を敷き詰めて整備された広場のすぐ下層から掘っ立て柱建物跡5棟が出土。

3時期に分かれ、最大で東西12.6m、南北4.5m。柱穴は1辺40~90cmだった。

いずれの建物も、藤原宮の造営時に使った運河の支流とみられる斜行溝(幅2~3m、深さ約1m)を埋め立てた後に造られていた。

Photo_2宮の造営が始まる676年頃から、都が飛鳥から移る694年までの短い間に存在したらしい。

遺物はほとんど見つかっていない。

「造営期の役所とするには、規模も柱穴も小さい。朝堂院地区を造っていた労働者の休憩施設か、現地事務所だったのではないか」木下正史・東京学芸大名誉教授(考古学)。

藤原宮ができる前は、飛鳥(同県明日香村)に都を置いていた天武天皇(在位673~686年)がこの場所に新城という新都心整備を進めたとされており、専門家はその一部の可能性があるとみている。

■現地説明会は5日午後1時半から。小雨決行。

 

                                             

                               

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北杜夫さん、死去 どくとるマンボウ航海記 楡家の人びと…

「楡家の人びと」やユーモアあふれるエッセー「どくとるマンボウ」シリーズなどで知られる作家で元精神科医の北杜夫(本名斎藤宗吉)さんが266日までに死去した。享年84。アララギ派の歌人で精神科病院を経営する斎藤茂吉の次男として東京に生まれた。

Photo旧制松本高校時代にトーマス・マンの作品や父茂吉の歌集を読んで文学に心酔。東北大医学部在学中から小説を書き始め、卒業後は慶応病院に勤務の傍ら、同人誌「文芸首都」に参加。

1958年から59年にかけて水産庁調査船の船医としてアジアから欧州を航海。その体験を記した60年のエッセー「どくとるマンボウ航海記」がベストセラーに。

同年、ナチスドイツに抵抗して患者を救おうと苦悩する精神科医を描いた「夜と霧の隅で」で芥川賞受賞。斎藤家をモデルに精神科病院一族の歴史を描いた64年の「楡家の人びと」で毎日出版文化賞を受賞。

純文学作品の一方で、「怪盗ジバコ」「さびしい王様」などのユーモア小説や「船乗りクプクプの冒険」などの児童文学作品も発表し、若い世代を中心に人気を集めた。

自身の躁鬱病(双極性障害)の病状をエッセーで面白おかしく綴ったほか、熱烈な阪神タイガースファンとしても知られた。
兄は精神科医の故斎藤茂太さん。長女はエッセイストの斎藤由香さん。

                                             

                               

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小松左京さん死去 日本沈没・復活の日などSF小説草分け

「日本沈没」、「復活の日」などのベストセラーで知られ、日本SF界を代表する作家・小松左京(本名:実)さんが、26日午後4時36分、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。享年80。1931年、大阪市生まれ。京都大文学部卒。

Photo在学中にモリミノルの筆名で漫画を描き、同人誌などに小説を発表。作家の故高橋和巳とは学生時代からの同人誌仲間だった。ラジオのニュース漫才の台本を執筆する一方、米国のSF小説に大きな影響を受けた。

61年、SFマガジン誌のコンテストで「地には平和を」が入選。

以後、生物兵器ウイルスと核戦争による人類滅亡を描いた「復活の日」や社会性の強い「日本アパッチ族」、超能力者スパイをめぐる活劇「エスパイ」、第6回日本SF大賞受賞作「首都消失」、自ら映画監督も務めた「さよならジュピター」など多くの話題作を送り出した。

当時の地球物理学の最新研究を織り込み、地殻変動で列島が海に沈む「日本沈没」(73年)は400万部のベストセラー。危機に直面した国家と日本人の姿がセンセーショナルな話題を呼び、ドラマと映画化もされ、一大ブームを起こした。

 

                

                                             

                               

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直木賞:池井戸潤氏 下町ロケット  芥川賞:該当作なし

第145回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が14日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞に池井戸潤いけいどじゅんさん48の下町ロケット(小学館刊)が決まった。芥川賞は該当作がなかった。

Photo池井戸さんの受賞作下町ロケットは、東京大田区にある町工場の人々が、資金繰りに苦しみながらも大企業と張り合い、自社製品をロケットに搭載させようと奮闘する姿を描く。

伊集院静選考委員は、「読み物として面白く、読後感が爽快な作品を、池井戸さんは一貫して描いてきた。震災後、落ち込んでいる中小企業の人々を救済するような作品だ」。

次点は、島本理生りおさん28のアンダスタンド・メイビー(中央公論新社刊)。

芥川賞が「受賞作なし」となった理由について、山田詠美選考委員は、「前回は(朝吹真理子、西村賢太という)大スターが出たが、今回は地味な印象だった。以前に落とされた候補作のことなどを考えると、賞は出せなかった」。

       第144回直木賞 道尾秀介氏と木内昇さん

             直木賞作家出身大学ランキング 2011.7.15

       芥川賞作家出身大学ランキング 2011.7.15

                                           

              エステナードソニック


 

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世界文化賞に小沢征爾さんら5人

日本美術協会は11日、世界の優れた芸術家らに贈る第23回高松宮殿下記念世界文化賞に、指揮者の小沢征爾さんら5人を選んだと発表した。授賞式は10月19日、元赤坂の明治記念館にて。賞金は各1500万円。

Photo_3受賞者は次の通り

絵画部門 ビル・ビオラ60 ビデオアートを視覚芸術として確立。

彫刻部門 アニッシュ・カプーア57 欧州のモダニズムとインド文化を融合。

建築部門 リカルド・レゴレッタ80 メキシコの伝統文化を反映した現代建築。

音楽部門 小沢征爾75 世界的に活躍、教育にも尽力。

演劇・映像 ジュディ・デンチ76 舞台や映画で活躍。

高松宮殿下記念世界文化賞
絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の5部門で優れた人物に授与される。

文化芸術の分野でノーベル賞を補完しようとする目的がある(ノーベル賞に存在する「文学」部門はない)。日本美術協会がフジサンケイグループに属している関係で、産経新聞では1面で大きく扱われる。

              

                                             

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中尊寺・毛越寺など平泉を世界文化遺産に登録 ユネスコ

パリで開催中の国連教育科学文化機関/ユネスコ世界遺産委員会は現地時間の25日、諮問機関が世界遺産への登録を勧告していた平泉の文化遺産(岩手県平泉町)について、仏国土/浄土の世界を現世に表現した文化的価値を認め、

Photo_2世界文化遺産への登録を決定した。

日本が推薦した遺跡で世界文化遺産に登録されたのは07年の、石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県)以来で、12件目。

自然遺産を含めると、24日の小笠原諸島(東京都)に次ぎ16件目となる。

国宝で金色堂がある中尊寺など寺院や寺院跡地、庭園など5遺跡で構成。寺院はいずれも12世紀に東北地方で4代にわたり栄華を誇った奥州藤原一族が造営に関わった。

国際記念物遺跡会議/イコモスの勧告通り柳之御所遺跡は構成資産から除外となったが、平泉浄土思想を中心とする価値が世界に認められた。

国内の世界文化遺産としては12件目で、北海道・東北では初。

                                             

                                 

                               

わ~い、世界文化遺産だぞ!!

 

   小笠原諸島、世界遺産に決定  ユネスコが生態系を評価 

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薬師寺、東塔大修理着工法要 1世紀ぶりの解体修理

約100年ぶりの解体修理が7月に始まる奈良・薬師寺の東塔(国宝 高さ約34㍍)の無事を祈る法要が25日、薬師寺で始まり、約4千人が参列した。落慶は18年度の予定。 東塔は、寺が建立された約1300年前から存続する唯一の建物で、

Photo解体は1898~1900(明治31~33)年以来。

今年度は工事中の塔を覆う素屋根を建設、耐震性などの構造診断を進め、来年度から2年がかりで解体する。
発掘調査などの後、組み立てる。

法要では、同寺を度々参拝している市川団十郎が歌舞伎三番叟さんばそうを奉納した。

山田法胤ほういん管主が、修復の成就や関係者の息災、東日本大震災の被災者の所願成就を願う、表白ひょうびゃくを読み上げた。

東塔大修理着工法要は、26日もある。

                                             

                               

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浅丘ルリ子さん、旭日小綬章 春の叙勲

春の叙勲で旭日小綬章きょくじつしょうじゅしょうを受章した浅丘ルリ子(本名:浅井信子70)は、受章の知らせを受けてすぐ、亡き両親と姉に報告した。「真面目な性格は父から受け継いだ。丈夫な体に産んでくれた両親に感謝しています」

Photo_21955年に映画緑はるかにでデビュー。この作品の中原淳一のメークが今も基本だ。当時の可憐さは現役アイドルを超越。

渡り鳥シリーズなどで日活、日本映画を支えた。転機は憎いあンちくしょう。美貌に加え、女優としての評価を決定づけた。

「テレビや舞台は鶴橋康夫さんや蜷川幸雄さんらに誘っていただき、運がよかった」と謙遜するが、演技者としての輝きが演出家やファンを魅了。

「女優をやめたいと思ったことは一度もない」という言葉には、全身全霊でぶつかってきた覚悟と自信が滲みでる。
仕事を休んだのは56年間で高熱を出した一度だけ。

「一番難しい」という舞台では、台詞をすべて覚えてから本読みに臨む。「女優業は私の生きがい。体の続く限り続けます」

渥美清さんに、『寅さん、いただいたわよ』と言いたい」

                                             

                               

                                 

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横尾忠則さん、旭日小綬章 春の叙勲 画家

10年このかた、毎年のように美術館で横尾忠則さん74の個展が開かれている。アートの枠を超えた圧倒的な存在感は他の追随を許さず、若い世代も引きつけてやまない。誰もが納得の受章だろう。だが本人は、

Photo「伝統芸術系の方々が対象で、自分は関係ないと思っていました」と驚きを隠さない。

出発点はグラフィック・デザイン。1960年代、寺山修司土方巽たつみらとの仕事でポスターを手がけた。斬新な構図、鮮やかな色彩、漂うエロス……。「デザイン界からは総スカンでしたが、エキサイティングな時代でした」。

81年以降は絵画に集中してきた。

「昔の作品にアイデアを得て新作に生かしたり、答えのない問いを自ら投げて表現しようとしたり。絵は好きなので飽きないでやってこられた」。

デザインの原点は幼児期にある。呉服商の実家では着物の反物についたラベルや、メンコ、絵本などに描かれた大衆的で前近代的な図像に囲まれて育った。それらをひたすら模写し、「知らず知らずに技術を習得した」。

近年は小説を発表したことでも話題になったが、やはり絵画が本職。「いつ遺作と言われてもいいように、常に全力投球で描ききっています」

伝達式のある27日に75歳の誕生日を迎える。

                                             

                                 

                               

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