甲賀流忍者(早道之者)集団伝承の『忍術書』見つかる 弘前市立図書館
青森大学公認の「忍者部」顧問・清川繁人薬学部教授57は、4日、弘前藩に仕えた甲賀流の流れをくむ忍者集団、
「早道之者 はやみちのもの」の忍術を記したとみられる『忍術書』の原本が、
青森県弘前市立図書館で見つかったと発表した。
清川繁人教授はこれまでも『忍者屋敷』だったとみられる古民家を弘前市内で確認するなどしているが、
県内で『忍術書』が見つかったのは初めてという。
『忍術書』は12ページで、
「武器の作り方」や「まじないの文言」が書かれている。
火薬とトリカブトを混ぜて「目くらまし」を作る方法や、
乾燥させたヒキガエルやオシドリなどを燃やして作る「眠り薬」など怪しげなものも。
忍者らしく、旅先での心得には、
「宿では使用する出入り口を1カ所にし、侵入者に気付くように扉に畳を立てかけておく」などと指南されているという。
忍術書は京都市の忍者研究家、上田哲也さんが調査のため弘前市を訪れた今年3月に発見した。
他の地域で見つかっている忍術書の内容に似た記述があることなどから、
「忍術を後世に伝承するため、早道之者が一時解散した宝暦6(1756)年前後に書かれた可能性が高い」(清川教授)。
清川教授は、「早道之者が実際に忍術や小道具を使っていたことが分かった。
これをきっかけに新たな資料の持ち主が現れれば」と話していた。
(毎日新聞)参照
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