国産初のジェット旅客機、MRJの初飛行試験に成功 三菱航空機
国産初の小型ジェット旅客機、三菱リージョナルジェット/MRJを開発中の三菱重工業と子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)は11日午前、県営名古屋空港でMRJの初飛行を実施。飛行は約1時間半。08年の開発着手から7年を経て、実用化へのステップを踏み出した。
1960年代に開発されたプロペラ機のYS11以来、約50年ぶりの国産旅客機。17年4〜6月に全日本空輸への初号機納入を目指しており、航空機産業の発展にもつながると期待されている。
MRJの初飛行は当初計画では11年に実施する予定だったが、主翼の素材変更や開発手順の見直しなどで計5回延期された。直近では10月26〜30日に初飛行を予定していたが、操舵ペダルの不具合が見つかり、約2週間先延ばしされた。
初号機納入までのスケジュールは一段とタイトになっており、飛行試験をいかに加速するかが課題となる。今後は日本と米国で計2500時間の飛行試験を繰り返し、安全性を確認した上で商業飛行の前提となる国の「型式証明」を取得する。
現在407機のMRJ受注数を向こう20年で、約2500機まで増やす目標を掲げている。
[時事通信社]などから
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