IMF、中国人民元のSDR/特別引き出し権採用方向で準備
国際通貨基金(IMF)は、中国の人民元をIMFの特別引き出し権(SDR)に採用する方向で準備を進めている。3人の関係者が明らかにした。IMFは5年に1度のSDR構成通貨の見直しを行っており、IMFスタッフは、人民元がテクニカル面での基準などを
満たしているかをチェックする作業を進めている。
理事会はスタッフの報告を踏まえ、11月に人民元をSDRに採用かどうかを決定する。
3人の関係者によると、スタッフがまとめた報告書草案では、SDR採用について好意的な結論が出たという。
ある関係者は「テクニカル面で全て順調に進んでおり、政治的な障害もない。報告書は明らかに人民元採用方向に傾いている。ただ、最終決定は理事会が行う」と語った。その上で、理事会メンバーにスタッフ報告書を回す時期が当初計画されていた11月初めから数週間延期されたと述べた。
他の2人の関係者も、IMFスタッフは人民元のSDR採用を推奨するだろうとの見方を示した。そのうちの1人は、「実質的な議論はなく、障害もない。全て順調に進んでいるようだ」と述べた。
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