山口組(弘道会)が分裂、 「山健組」など関西中心13団体を絶縁or破門
国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)が27日、分裂した。兵庫県警への取材で明らかになった。6代目・篠田建市(通称・司忍)組長73の出身母体「弘道会」(名古屋市)の影響力が拡大している現体制に反発した複数の団体が離脱し、新組織の発足を決めた。
警察庁は、抗争に発展する恐れもあるとして警戒強化を全国の警察に指示した。
警察庁によると、山口組は14年末現在、組員と準構成員を合わせて約2万3400人で、暴力団関係者の43%を占める。
兵庫県警によると、直系は72団体。
このうち離脱するのは、先代の5代目組長の出身母体だった「山健組」(神戸市中央区、組員約2000人)など。
総本部で27日に会合が開かれ、組からの追放を意味する「絶縁」や「破門処分」などの処分が決まったという。
離脱し、別組織の発足を決めたのは全体で十数団体との情報もある。
山口組内では、篠田建市組長が05年に6代目に就いて以降、弘道会の影響力が増し、前組長に近い団体の間で、人事や運営方針などへの反発が強まっていた。
山口組を巡っては1985~87年、分裂に伴う「山一抗争」で、暴力団関係者25人が死亡、市民と警察官を含む70人が負傷した。
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