東海道新幹線で男が焼身自殺 女性巻き添え死 25人負傷 神奈川小田原市
小田原市上町かのまち付近を走行していた東京発新大阪行きの東海道新幹線「のぞみ225号」(16両編成)で30日午前に起きた火災で、神奈川県警は女性の死亡を確認したと発表した。死者は、この女性と油のような液体をかぶって火を付けた男の二人。
県警は男が焼身自殺したとみており、現住建造物等放火容疑とともに、殺人容疑も視野に捜査している。
調べでは、男は東京都杉並区西荻北四、林崎春生容疑者71、女性は横浜市青葉区荏田町、整体師桑原佳子よしこさん52。二人は面識がなく、桑原佳子さんは巻き添えになったとみられる。
国土交通省は、新幹線では1964年の開業以来初となる「車両火災事故」と認定し、同省運輸安全委員会に連絡。今後、同委員会が詳細な調査が必要かどうか判断する。
新幹線で起きた事件や事故としては、過去最悪の被害となった。
小田原市消防本部によると、ほかに25人がけがを負い34歳と59歳の男性が気道熱傷などで重傷。
県警によると、林崎春生は黒いベストとズボンを着用。ズボンのポケットには自分の免許証のコピーを入れていた。座席一、二列目付近の通路にあおむけで倒れていた。近くのデッキで林崎の物とみられる日用品が入ったリュックサックが見つかった。死亡した桑原さんは一両目と二両目をつなぐ通路付近で倒れていた。目立った外傷はなく、煙を吸ったとみられる。
同消防本部によると、消防隊が車内に入った時は、先頭車両の前側に黒い煙がたちこめ、刺激臭がした。天井からはパネルが垂れ下がり、通路がふさがれている状態だった。
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