2020年夏季五輪、東京で開催 56年ぶり2度目
アルゼンチンのブエノスアイレスで7日開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会は、20年の第32回夏季オリンピック大会の開催都市に東京を選出した。不確実な時代にあって、安全と治安の良さが決め手となったようだ。東京は、より効率的に五輪を
成功させることができると訴えて、ライバル都市のイスタンブールとマドリードに勝った。
1964年大会以来56年ぶり2度目の開催となるが、当時は第2次大戦から20年足らずで復興した日本の姿を国際社会に印象付ける大会となった。
08年の北京大会、18年の昌平(韓国)冬季大会に続く今回の東京開催決定で、アジアが今世紀に入り、五輪ムーブメントの中心になりそうだ。
招致レースで敗れたマドリードとイスタンブールには経済問題への懸念があった。
IOC総会での1回目の無記名投票で東京は決定に必要な過半数に達しなかったものの、42票でトップ。マドリードとイスタンブールがともに26票で並んだ。
この2都市で再び投票を行った結果、イスタンブールが49票、マドリードが45票となり、マドリードが落選。イスタンブールとの最終投票の結果、東京が60票とイスタンブールの36票を大きくリードして2020年夏季五輪開催地に決まった。
「15年続いたデフレ、縮み志向の経済を、オリンピック開催決定を起爆剤と
して払拭していきたい。今、私たちは大きな目標を得ることができた。この
目標に向かって進んでいくことが、今までの縮み志向を変えていくことにつ
ながっていく」安倍晋三首相。
「圧勝でした。(日本では夏季、冬季合わせて)4回目の開催の舞台となる。
日本の皆様は素晴らしいオリンピックを提供してくれるでしょう」
ジャック・ロゲ国際オリンピック委員会会長。
「未来を担う子どもたちのために夢と希望を与え、被災地の復興をさらに加
速させる。アスリートが最高のパフォーマンスを発揮出来る環境を用意し、
世界中から日本を訪れるお客様に素晴らしいおもてなしを提供したい。これ
からの7年間、オールジャパンの体制で万全の準備を進める」
猪瀬直樹・東京都知事。
| 固定リンク
コメント