朴槿恵韓国大統領、安重根の石碑で習近平氏に協力要請
中国を訪れている韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は、28日行った習近平国家主席との昼食会で、韓国の初代統監だった伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根(アン・ジュングン)の石碑を事件の現場となった旧満州のハルビンに設置することに協力を求めた。
韓国の独立運動家・安重根は1909年、旧満州、現在の中国・東北部、黒竜江省のハルビンで日本の初代総理大臣や韓国の初代統監をつとめた伊藤博文を暗殺し、その後、死刑となった。
韓国政府によると、朴氏は28日の昼食会で習氏に対し、安重根について、韓中両国民がともに尊敬する歴史的人物だとした上で、伊藤を拳銃で撃った現場となったハルビン駅に石碑を設置することに協力を求めた。
朴氏は、さらに中国政府が保管する歴史資料を閲覧できるようにして欲しいと求め、これに対して習氏は理解を示したうえで、関係機関に対応を検討するよう指示すると述べた。
こうした朴氏の協力要請は、日本との歴史を巡る問題で中国との連携を強めつつ、
日本に対して厳しく臨む姿勢を改めて示している。
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