中央日報、日本に原爆が投下されたのは神の懲罰だ
韓国では日本の政治家の言動を巡ってメディアによる日本批判の論調が高まるなか、大手新聞の中央日報が、「日本に原爆が投下されたのは神の懲罰」などとする記事を掲載し、ソウルの日本大使館が抗議した。韓国の大手新聞、中央日報が今月20日付の紙面で、
論説委員のコラムとして掲載した。
コラムでは、アメリカ軍による広島と長崎への原爆投下について、「神の懲罰である」としたうえで、今月12日に安倍晋三総理大臣が東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地を訪れた際、試乗した航空機の番号が731だったことと関連づけ、「原爆投下は旧日本軍の731部隊の生体実験に動員された犠牲者の復讐」だとも指摘した。
日本大使館は公報文化院の道上尚史公使が、21日に抗議を申し入れた。韓国では、安倍政権による歴史認識に関する言動や日本維新の会の橋下徹共同代表による従軍慰安婦を巡る発言に政府が反発を強める中、メディアによる日本批判の論調が高まっている。
菅義偉官房長官は、午前の記者会見で、「政府としては、中央日報の記事の表現は誠に不見識だと考えている。韓国の日本大使館を通じて、中央日報の関係者に強く抗議した。日本は唯一の被爆国なので、原爆に関する、こうした認識は断じて容認することはできない。また、日韓両国民が冷静に対応していくことも重要だと考えている」と述べた。
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