266代ローマ法王はフランチェスコ1世 コンクラーベ
第265代ローマ法王ベネディクト16世85の退位に伴いバチカン(ローマ法王庁)で開かれていた法王選挙会議(コンクラーベ)は13日、アルゼンチン・ブエノスアイレス大司教のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿76を後継の第266代に選出。フランチェスコ1世を名乗る。
法王はイタリアや欧州出身者から選ぶという長年の伝統を破り世界最大のカトリック人口を誇る中南米から初選出。
アメりカ大陸からの法王選出は初。
1978年に選出されたポーランド出身のヨハネ・パウロ2世は、約450年ぶりのイタリア人以外の法王。欧州以外となると、1300年近く遡る。
過去に中東・北アフリカ出身の法王はいたが、15世紀後半以降にキリスト教が伝わった中南米出身者はおらず、歴史的な選出となった。
「欧州中心主義が崩壊し、教会に新たな風が吹いた」(バチカン外交筋)。
欧州や北米などでは信者の教会離れが進み、地盤沈下が著しい。世界のキリスト教徒の約4割を占める中南米からの法王選出は時代の必然ともいえる。
法王は世界約12億人のキリスト教カトリック信徒の頂点に立つ最高位聖職者。
フランチェスコ1世はスキャンダルで失墜したバチカンの権威回復と、内部対立で
きしむ法王庁の立て直しに取り組む。
12日のコンクラーベ開始から2日目、第5回投票での選出した。
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