邦人4遺体、カイロに到着 エジプト南部ルクソール気球墜落事故
日本人4人を含む19人が死亡したエジプト南部の古代遺跡で有名な世界的観光地・ルクソールの気球墜落事故で、犠牲者の遺体を乗せた軍用機が26日夜、首都カイロの空港に到着した。マーダウィ民間航空相は、19人がカイロの検視施設に送られるとしており、
遺体の身元を確認後、各国に搬送される。在エジプト日本大使館によると、日本人4人の帰国日程は未定。
目撃証言によると、気球は着陸時に火の手が上がり、急上昇後に墜落した。インターネット上の動画サイト「ユーチューブ」に投稿された映像では、気球はゴンドラ付近から激しく煙を噴き上げながら上昇し、上空数百mで突然しぼんで墜落。
地面に激突する直前に爆発した。
マーダウィ民間航空相は、技術者らで構成する事故原因調査チームを設置するとともに、検察当局も刑事責任の有無について捜査を始めたことを明らかにした。気球を運営していた「スカイクルーズ」社には、免許などの法的な問題はなかったとの認識を示した。
ツアーを企画したJTBグループの「JTBグランドツアー&サービス」によると、気球に乗っていた日本人は、都内在住の60代夫婦2組4人。添乗員が複数の現地の病院を回り、現地時間同日午後2時(日本時間同9時)ごろに、4人全員の死亡を確認したという。
病院当局者によると、犠牲者の日本人4人のうち2人は柘植和夫さん66と寺田康秀さん63。スカイクルーズの乗客名簿によると、残る2人はテラダ・アサコさんとツゲ・ハルミさん。
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