森口尚史氏、帰国&謝罪 東大は事情聴取 調査委設置
iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用の報道をめぐり、虚偽の内容を含む説明をしていた森口尚史氏は15日午後、米国から帰国した。成田空港で記者団の取材に応じ、「結果的に大変なご迷惑をかけたことを申し訳なく思っています」と謝罪した。
特任研究員として所属する東京大学病院に辞意を伝えたことを明らかにした。
森口氏の帰国を受け、東大は森口氏への事情聴取を始めた。研究内容などについて調査し、問題があれば処分も検討する。
以前、iPS細胞を使った手術を6例実施したと主張。
しかし、13日のニューヨークでの記者会見で、うち5例は、「これからやる予定を話してしまった」、「オーバーに嘘をついたと認めます」などと、虚偽の発表をしていたことを認めた。
1例については実施時期を「今年2月」から「昨年6月」に訂正したが、実施したとの主張は変えなかった。
手術をしたという1例については、「ニューヨークでお話しした通り」と主張を変えなかった。手術の詳細などに質問が集中したが、「大学の調査に協力し、明らかにしていきたい。これ以上のことは今日申し上げることはない」と繰り返した。 (10/15朝日新聞)
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10/13 森口尚史氏、会見 iPS臨床「話したことは正しい」
米ハーバード大客員講師を名乗り、人工多能性幹細胞(iPS細胞)で移植治療を行ったと発表した日本人研究者の森口尚史ひさし氏は12日、ニューヨーク市内で記者団の取材に応じ、「今まで話したことは、自分では正しいと思っている」と述べ、
細胞移植を行ったのは事実だと主張した。
13日午前(日本時間同日深夜)に改めて会見を行い、説明すると約束した。事実関係について問われると、「共同研究者に連絡を取った上で話をしたい。時間が欲しい」と強調した。 (以上、時事.com)
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アメリカで研究者森口尚史氏がiPS細胞(人工多能性幹細胞)の移植治療を行ったと発表した問題で、論文で共同研究者とされる東京医科歯科大学などの教授らが12日、都内で記者会見を行い、論文の内容には直接関与していないことを明らかにした。
森口氏は、iPS細胞の移植治療を心臓病患者に行ったと説明している。
この研究についての論文で共同研究者とされている東京医科歯科大学の佐藤千史教授は12日、「概略だけを書いた一枚紙の抄録を見て、データに整合性があると判断し、自分の名前を使うことは承諾した」と述べた。
しかし、研究の詳しい内容については確認していないことを認めた。
また、同じく共同研究者とされている東京大学の井原茂男特任教授も12日、「1年ほど前に森口氏から遺伝子情報の解析を頼まれて、データを渡しただけだ」と述べ、研究そのものとの関係を否定した。 (以上、YTV)
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