直木賞は、辻村深月さんの「鍵のない夢を見る」
第147回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞は鹿島田真希さん35の「冥土めぐり」(文芸春号、河出書房新社)、直木賞は辻村深月みづきさん32の、「鍵のない夢を見る」(文芸春秋)に決まった。
鹿島田真希さんは候補4回目、辻村さんは3回目での受賞。贈呈式は8月中旬、東京都内で。受賞者には正賞の時計と副賞100万円が贈られる。
辻村深月さんは04年にメフィスト賞、11年に「ツナグ」で吉川英治文学新人賞を受賞。ほかの作品に「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」など。
「鍵のない夢を見る」は、恩師を殺した男の元恋人が主人公の「芹葉せりば大学の夢と殺人」、我が子が消えた母親の混乱を描く、「君本家の誘拐」など5編からなる短編集。女性の自尊心や恋心など、複雑な心情のひだに鋭く切り込んだ。
山梨県笛吹市出身。山梨学院大学附属高等学校から千葉大学教育学部卒。
| 固定リンク
コメント