巨人軍、週刊文春の「原辰徳監督が元組員に1億円」に反論会見
週刊文春が21日発売の最新号で、原辰徳監督53が、元暴力団員に脅され1億円を支払ったとする記事を掲載する。これに対して、読売巨人軍が20日記者会見して1億円の支払いは認めたが、「支払った相手は、反社会的勢力に属する者ではない」として、
週刊文春に対して名誉毀損の損害賠償訴訟を起こすことを明らかにした。
記事によると、06年8月、ふたりの男性が原氏に接触してきて、女性関係などが記された日記があるとして、1億円を要求。氏は、知人に借金して1億円を支払ったという。
この時、原氏は警察や球団にこの事実を伝えなかった。
09年4月になり、元暴力団組長の男が球団に対して、「日記を返せ」と要求。金を要求した2人組のうちの1人が、元組長の暴力団に所属していたという。巨人軍がこれを受けて調べたところ、原氏は球団に、「支払いに応じた」と認めたという。
この男は09年12月、巨人軍職員に、「爆弾を持っている」などと迫った威力業務妨害容疑で現行犯逮捕された。
記者会見に臨んだ桃井恒和球団社長と親会社の読売新聞グループ本社取締役の山口寿一球団監査役は、「原監督はゆすられていると思ったが、自分のスキャンダルが表沙汰になれば球団に迷惑をかけるとおそれ、支払いに応じた」と説明した。
09年の時点では、ふたりのうち1人がすでに事故死していたため、原氏は被害届の提出を見送ったという。
原氏は1億円の支払いを球団を通じて、「苦渋の選択だった」とするコメントを出した。
巨人軍の会見に対し、週刊文春編集部は、「記事には十分自信を持っている」。
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