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2011/11/09

奈良・御所の中西遺跡に弥生前期最大の水田跡

奈良県立橿原考古学研究所は8日、御所市條の中西遺跡で、弥生時代前期(約2400年前)としては国内最大の水田跡(約2万㎡)を発見したと発表した。水田が河川の氾濫による土砂で埋まった後、大規模開発などが行われなかったため

Photo地中に残っていたとみられ、橿考研は、「当時の水田開発の仕方が非常によく分かる発見」と評価している。発掘調査は京奈和道のインターチェンジ工事に伴い今年4月から約1万3500㎡で行われている。

中西遺跡は緩やかな傾斜地。水田跡は約850枚あって、いずれも畔道で細かく区切られ、1枚あたり東西4m、南北3mほどの小さなものが多かった。

水田に水をためるためには、地面を水平にする土木工事が必要で、橿考研は、「1枚あたりの面積が小さいのは、土木工事の労力を抑えるためでは」とみている。

調査では、水田跡が約9000㎡見つかり、過去の調査で確認された約7000㎡に加え、隣接地で継続中の発掘調査でも現時点で約4000㎡を検出。合わせると約2万㎡になるという。

これまで弥生時代前期の大規模な水田跡としては、服部遺跡(滋賀県守山市)が約1万8700㎡で最大、次いで池島・福万寺遺跡(大阪府八尾市・東大阪市)の1万8000㎡だった。

調査した橿考研の本村充保・主任研究員は、「水田を開発する高い計画性と、実行するための技術力・労働力が備わった集団が周辺にいたことが分かる」と話している。

■現地説明会は12日午前10時~午後3時。JR玉手駅から南西約1.4㌔。駐車場あり。小雨決行。

                                             

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