石垣島の洞穴遺跡で国内最古の人骨片 2万4千年前
沖縄県・石垣島の白保竿根田原しらほさおねたばる洞穴遺跡で人骨片が発見され、放射性炭素年代測定法による分析の結果、約2万4千年前のものであることが10日、分かった。
調査した米田穣東大大学院准教授によると、骨自体の分析によって年代を特定できた人骨としては、国内最古。米田穣氏によると、分析した人骨片は肋骨の破片だ。
昨年3月、遺跡の表面に露出していた骨を県立埋蔵文化財センターの職員らが発見、米田氏の研究チームが測定していた。
白保竿根田原遺跡ではこれまでに、骨の分析で約2万~1万5千年前の人骨片が確認されている。
米田氏は、「今回は年代が明確な地層から出土しており、遺跡の価値はさらに高まった」とした上で、「石垣島という狭い空間で、旧石器時代に数千年間も人類が住んでいたことになり、大変珍しい例。遺跡からは動物の骨も見つかっている。動植物をどのように利用したのか、人類の生存戦略や進化を考える手がかりとなり貴重な成果だ」と話している。
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