姫路城大天守に幻の窓 平成の大修理で8カ所発見
老朽化で平成の大修理が進む世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)の大天守最上階で、壁の中から木製の窓枠が計8カ所見つかったと18日、市が発表した。四方の壁に2カ所ずつあった。窓として使われた形跡はなく、何らかの理由で江戸時代の
築城中に塗り込めて壁にしたとみられる。
幻の窓が実存していれば、大天守から360度のパノラマが広がったとしている。現在の大天守最上階には南北の壁に5カ所ずつ、東西の壁に3カ所ずつの窓(縦約1.5m、横約1.6m)がある。
新たな窓枠は各面の両端に位置し、今年8月、外側の土壁をはがした際に確認された。
寸法や構造は今の窓枠とほぼ同じで、内側に厚さ3~5cmの板がはめ込まれていた。
窓の戸を開閉する際にできる擦った跡が敷居になく、敷居にたまった雨水を抜く管を通すための穴も開いていないことから、築城中に窓枠まで作ったものの、板と壁土で埋めて壁にしたとみられる。市は、「理由は不明」としている。
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