柴野多伊三元衆院議員、首吊り自殺 詐欺事件の判決当日
5日午前9時15分ごろ、港区浜松町のバイオ燃料開発会社日本中油内で、社長の柴野多伊三元衆院議員60が首をつっているのが見つかり、病院に搬送されたが、死亡が確認された。柴野多伊三たいぞう議員は日本中油の未公開株をめぐり
詐欺罪などに問われており、5日午後、東京地裁で判決が言い渡される予定だった。警視庁愛宕署は現場の状況などから、自殺を図ったとみて調べている。
愛宕署によると、出社した同社役員の男性が、事務室で荷造り用のロープで首をつっている柴野氏を見つけ、午前9時40分に通報した。
元議員は保釈後、社内で寝泊まりしていたという。
机の上から、東京地検特捜部の捜査内容に抗議する文書と遺言書が見つかった。携帯には、午前2時半ごろ知人に電話した記録が残っていた。
同社役員は、「弁護士から聞いたところ、悩んでいる様子はなかった」と話している。
柴野氏は、同社が増資したと架空の登記をした上、投資家21人から計約1200万円をだまし取ったとして、詐欺罪などで起訴されていた。
柴野氏は1993年の衆院選で新生党(当時)から出馬し初当選。その後は衆院選で2回落選が続き、昨年の参院選では比例区で自民党から出馬したが落選した。
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