団鬼六さん死去 花と蛇など官能小説 の第一人者
官能小説で知られる団鬼六おにろく(黒岩幸彦)さんが6日午後2時6分、胸部食道癌のため文京区の順天堂病院で死去した。享年79。滋賀県出身。関西学院大法学部卒。57年、親子丼がオール読物の新人賞に入選しデビュー。
脚本家やバーのマスターや教員などの職を転々としながら、純文学から官能小説に転向し、花と蛇でサディズムとマゾヒズムの世界を描くSM小説の分野に新境地を開いた。
89年に断筆を宣言したが、95年賭け将棋指しの生涯を描く真剣師 小池重明で復活。
花と蛇は映画化され、杉本彩や小向美奈子が主演した。
昨年4月、雑誌で癌治療中であることを公表した。
他に外道の群れ、美少年、往きて還らずなど。将棋好きでも知られた。
| 固定リンク
コメント