エジプト、ガザとの境界・ラファ検問所を開放
エジプト当局は28日、パレスチナ自治区ガザとの境界にあるラファ検問所の封鎖を解除した。検問所の当局者によると、同日だけで600人以上のパレスチナ人が通過した。ラファ検問所はガザ地区が07年6月に、
イスラム組織ハマスに実効支配されてから通行規制が続いていた。
エジプト外務省高官は、ガザ住民救済のために開放を決めたと述べた。ムバラク政権崩壊後、暫定政権が境界の開放を約束していた。
ハマスは同日、検問所付近で封鎖解除を歓迎する集会を開いた。
パレスチナ自治政府の交渉担当者も、「勇気ある大胆な決断」と歓迎。
一方、イスラエル政府は公式見解を示していない。安全保障筋では、ラファの通行量が増えることで戦闘員や武器の出入りが盛んになり、ハマスの立場を強化する結果を招くとの懸念がささやかれる。
これに対してイスラエルのパレスチナ支援団体は、通行を許可されるのはイスラエルが承認した住民名簿の登録者のみで、物資の流通は依然として禁止されると説明し、懸念は無用との見方を示している。
ガザと外部をつなぐ検問所はイスラエル境界のエレズにも1カ所あるが、急病人などを除いてパレスチナ人の通行は禁止されている。
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