向田邦子賞、クドカン/宮藤官九郎「うぬぼれ刑事」
優れたテレビドラマの脚本とその作家を表彰する第29回向田邦子賞の選考会が5日開かれ、うぬぼれ刑事でか(TBS系)のクドカンこと宮藤官九郎40が選ばれた。うぬぼれ刑事は昨年7~9月に放送された。
主人公は福島県出身で、福島弁のセリフが多く使われていたこともあり、宮藤さんは、「(被災した)福島の皆さんに報告したい」と話した。
宮藤官九郎は東日本大震災で震度7を記録した宮城県栗原市出身。被災した実家の母と姉夫婦は無事だったが、1週間連絡がつかなかったという。
震災について宮藤は、「3月11日以前に書いた台本が別のものに思える。僕の脚本は『このご時世に』といわれがちな(コメディーの)仕事だが、これからも楽しんでもらえるような作品を送り出していきたい」。
■副賞は300万円。贈賞式は5月31日、帝国ホテルで行う。
■宮藤官九郎 宮城県築館高等学校卒、日大藝術学部放送学科中退。
劇団大人計画の一員として脚本や演出を担当。ドラマ池袋ウエストゲートパーク(00年)、タイガー&ドラゴン(05年)などの脚本を書く一方、映画ゲゲゲの女房に出演するなど多彩な才能を発揮している。
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