韓国、小中学校の休校続出 放射能の雨懸念で
韓国北西部の京畿道で7日、福島第1原発から放出された放射性物質の混じった雨が降る可能性があるとして、計126の幼稚園と小中学校が休園、休校となった。南西部の全羅北道でも休校や授業時間を短縮する小学校が相次いだ。
韓国は7日未明から全国の広い範囲で雨模様となり、ソウル市内では同日朝、「放射性物質を吸い込まないように」とマスクをつけて登校する児童の姿が目立った。
福島第1原発事故後、放射性のヨウ素やセシウムが韓国各地で検出。
7日は風向きの影響で従来より多くの量が朝鮮半島を覆う可能性があるとして保護者から不安の声が高まった。
このため京畿道教育庁は6日、同道内の小学校などに対し、校長の裁量で休校や授業時間の短縮を行うよう緊急通達を出していた。
ソウル市によると、水道水への放射性物質混入を防ぐため、管理する浄水場に雨水が入り込まないように順次、防水性の覆いをかぶせる作業を進めている。
韓国政府傘下機関である原子力安全技術院によると、南部の済州島では6日午後から降り始めた雨を分析した結果、ごく微量の放射性のヨウ素とセシウムが検出された。ヨウ素は4日の雨から検出された数値より高くなった。(共同・他)
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