イグアノドン類の化石発見、多様性実証 恐竜博物館
福井県立恐竜博物館(勝山市)が、フクイサウルスに続く新種とみられる草食恐竜イグアノドン類(鳥脚類)の歯骨(下顎)化石発見を発表した22日、同館の研究者らは、「日本の恐竜も多様性に富んでいたことが実証できた」。
発掘に立ち会った柴田正輝研究員35によると、歯骨化石は昨年8月28日、重機で岩肌を砕いている時に発見。
「当初は、あ!骨だという位しか思わなかった」が、クリーニング(岩石除去作業)を進めると、左右一対とみられる下顎の化石が現れた。
さらに形状を詳しく調べ、新種の可能性が高まった。
柴田研究員は、「こうした化石に出会えるのは、研究者として非常にうれしいこと。発掘現場からはフクイティタンやドロマエオサウルス類なども見つかっており、まだまだ新しい種類が眠っている可能性がある」と話した。
東洋一特別館長61は、「福井で見つかった5番目の新種ということになるだろう。中国でたくさんの恐竜が発掘されているが、日本の恐竜も多様性に富んでいたことが実証できた」と喜びを語った。
イグアノドン類の歯骨の化石は、福井県勝山市北谷町の白亜紀前期(約1億2千万年前)の地層から発見された。
| 固定リンク
コメント