九州電力、玄海・川内原発で緊急訓練を公開
九州電力(福岡市)は12日、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)と川内せんだい原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)で実施した地震・津波対策の緊急訓練を報道陣に公開した。玄海原発では、
3号機が地震と津波で電源と原子炉冷却機能を失ったと想定。
社員や関係会社約80人が、
①発電機車を使った電源供給
②仮設ポンプによる給水・冷却
③中央制御室の操作……の安全対策を確認した。
電源供給では、初めて配備した高圧発電機車のケーブルをつなぎ、起動させる手順をチェック。仮設ポンプを使い、タンクから防火水槽に水を注入して放水するまでの作業を実施した。
また、運転シミュレーター室では地震発生後に原子炉が緊急停止した場合の対応や、各機器の復旧操作を訓練した。
九電は福島第1原発の事故後、独自訓練や政府が求めた地震・津波対策訓練を続けている。同社は今後、政府に安全対策を報告した上で、休止中の玄海2、3号機の営業運転を5月にも再開させたい意向だ。
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