花見自粛は行き過ぎ?都は公園に宴会自粛の看板
上野公園などを管理する都が、宴会自粛を呼び掛けている。東日本大震災の被災者や計画停電に配慮したものだが、行き過ぎとの声も。上野公園は約1200本の桜があり、例年シーズン中に150万人以上の花見客で賑わう。
都は震災以降、園内30カ所に宴会の自粛を呼び掛ける看板を設置した。
約500本が咲き誇る井の頭公園(武蔵野市)でも同様の看板が目立つ。
「地震発生に伴い、公園内の宴会自粛をお願いします」などの記載があり、都公園課は計画停電なども理由に挙げ、ごみが大量に出る宴会は好ましくないとの見解を示している。
石原慎太郎知事は3月29日の記者会見で、「少なくとも夜間、明かりをつけての花見は自粛すべきだ」。30日の集会では、「この時期に昼間だろうと花見で酒飲んでる時代じゃない。東京で花見なんかするわけには、絶対にいかない」。
これに対し、蓮舫節電啓発担当相は1日に、「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と反論。
経済評論家の山崎元さんは、「明らかに行き過ぎ。花見や宴会を自粛させることは経済活動を停滞させ、行政として逆効果」と疑問視する。
井の頭公園で1日、自粛要請の看板を見た福島市出身の女性32は、「花見がしたくてもできない被災地もあるのだから、お花見できるところは楽しんでもいいのでは」(共同・他)
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