親鸞750回遠忌法要始まる 東日本大震災に哀悼の意
宗祖親鸞を偲ぶ50年に一度の大法要親鸞750回遠忌おんきが9日、西本願寺(浄土真宗本願寺派本山)で始まった。午前の法要には全国の門信徒約3千人が参拝し、手を合わせて宗祖の遺徳を称え、念仏の教えを味わった。
午前10時、本願寺派の僧侶ら約180人が列をなして親鸞像を安置する御影ごえい堂に入り、内陣に着座。雅楽の音が響く中、門信徒とともに読経した。
法要の後、大谷光真こうしん門主は、東日本大震災の犠牲者に哀悼の意を表し、「自然現象は止められないが、どう対処するかは人間の考え方による。原子力発電は、経済的豊かさを優先する現代人の生き方と深くかかわる。被災地救援の思いとともに、念仏を申して、精一杯すごさせて頂きましょう」。
遠忌法要は来年1月までで計56日間営み、40万人が参拝する。同派は、16日までの第1期法要期間中に約5万人の参拝を見込む。
東日本大震災で被災した仙台市の62人が予定していた初日の参拝ができないなど、15団体が、第1期法要の参拝予定を延期した。
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