竜巻を伴う暴風雨、死者300人超 アメリカ南部一帯
米国南部一帯を襲った竜巻による死者は300人を超え、被害を受けた州では非常事態宣言が出されるなど、アメリカではここ数十年で最悪の竜巻被害になった。27日から28日にかけて、160を超える竜巻に見舞われた。
各州の災害当局によると、今までにアラバマ州で204人、テネシー州で34人、ミシシッピ州で33人など、6つの州で合わせて302人が死亡した。
行方不明者の救出や瓦礫の撤去作業が行われているが、死者は今後さらに増えるものとみられる。
また、竜巻の影響でアラバマ州の原子力発電所の送電系統が被害を受けたことから、最大で100万人が停電の被害を受けた。
最も被害が大きかったアラバマ州タスカルーサでは、多数の住宅がめちゃめちゃに壊れたほか、街路樹が折れて車が横倒しになっており、瓦礫となった自宅から住民が必要なものを取り出す姿が見られた。
こうした事態を受けて、アラバマ州、アーカンソー州、それにミシシッピ州など、合わせて5つの州が非常事態宣言を出した。
今回の竜巻被害は、300人以上が死亡した1974年の被害以来で、オバマ大統領は現地時間の29日に自らアラバマ州の被災地に入り、行方不明者の捜索やインフラの復旧に全力を挙げる姿勢を示す方針だ。
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