高さ14~15㍍の巨大津波、原発を襲う瞬間 動画を公開
東日本大震災で福島第一原子力発電所を襲った津波の様子をとらえた動画が9日、公開された。東京電力の調査によると、津波の高さは14~15㍍に達したとみられる。動画は長さ6秒。津波が崖にぶつかり、
原発の建屋に襲いかかる様子が記録されている。
東電によると、原発から900㍍南側の高台に避難していた作業員が撮影。東電はさらに、窓ガラスが割れて書類が散乱し、天井パネルが崩落した事務棟内の画像なども公開した。
福島第一原発は津波による浸水で非常用発電機や冷却用海水ポンプが停止し、原子炉の核燃料などを冷やす機能を失った。7日深夜の余震では、東北電力東通原発で非常用発電機が故障。
これを受けて経済産業省原子力安全・保安院は9日、原発の非常用ディーゼル発電機に関する保安規定を変更し、常時2台以上確保するよう各電力会社に指示した。
7日の余震後、福島第一原発の作業員は一時退避したが、約8時間後に復旧作業を再開。2号機では高濃度の放射性汚染水を集中廃棄物処理施設などに移すための準備が進められた。
1号機では水素爆発を防ぐため、格納容器に窒素を注入する作業が続いている。
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