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新教科書に東日本大震災の記述を 各社が訂正申請検討

2012年度から新しい中学校の教科書に東日本大震災を盛り込もうと、各社が検定に合格したばかりの新教科書について、文部科学省への訂正申請を検討している。学習内容の充実を掲げた新学習指導要領を受け、新教科書には地震や原子力発電に関する記述が豊富に盛り込まれている。

Photo_2ただ、編集作業は震災前。文科省に申請本が提出されたのは昨年2~4月だった。

新興出版社啓林館の1年理科は、巻末の地域資料集で、1896年の明治三陸地震を取り上げた。倒壊した家屋や、当時の津波の高さを示す表示板の写真を掲載。表示板には「災害は忘れた頃に……」の文字がある。

本文ではこう解説している。「この津波による犠牲者は約22000人で、日本の津波災害としては過去最大の被害であった」

啓林館の理科の編集担当者は、「これだけ大きな震災があったのに、全く触れていないことの方が不自然」。津波の過去最大という表現など、東日本大震災をふまえてデータを更新すべき部分は訂正を申請したい考え。

国内の主な地震の一覧表も訂正申請の候補という。

説明写真には多くの教科書が阪神大震災などを使っているが、今回の震災への差し替えについては、「被災地の生徒が手にした時、どんな思いをするか」(東京書籍)、「被害が癒えない段階で載せることがいいかどうか」(教育出版)と、多くの社が慎重な姿勢だ。

原発については有用性と危険性がすでに併記されており、訂正は不要とみる社が多い。チェルノブイリ原発事故や、放射線を発見した物理学者アンリ・ベクレルを紹介した教科書もある。

ただ、福島第一原発の上空写真を掲載した学校図書は、差し替えを予定。日本文教出版の地理も、関東で使う電力への福島県の原発からの供給割合に触れた記述の訂正を検討中だ。

理科以外の教科書でも今回の震災の記述を追加する動きがある。

清水書院と育鵬社は歴史で、大修館書店は保健体育の災害対策を学ぶ項目で触れることを考えている。編集担当者は、
「中学生にとって阪神大震災は生まれる前の出来事。災害の恐ろしさを理解してもらうためにも、最新の出来事に差し替えるべきだと考えている」。

■語句や人物の解説は左の【ウェブ百科事典<>】を活用して下さい。

                                 

              

                             

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