テリジノサウルス類の歯の化石を発見 篠山層群
兵庫県丹波市山南町の白亜紀前期(約1億1千万年前)の地層、篠山層群下部層で行われた大型草食恐竜丹波竜の第5次発掘調査で、県立人と自然の博物館(同県三田市)は30日、日本最古となるテリジノサウルス類の歯の化石などが見つかったと発表した。
人と自然の博物館の三枝春生主任研究員は、「多様な恐竜の生息が証明され、恐竜の生態系を解き明かす上で貴重な資料」と話した。
第5次調査は昨年12月11日~先月20日まで実施。計4751点の恐竜の化石が採掘された。
テリジノサウルス類の歯の化石は、国内では平成3年1月、熊本県御船町の白亜紀後期の地層で見つかっており今回が2例目だが、国内最古だという。
歯の化石は長さ3.5㍉、高さ7㍉、幅1.8㍉。推定される恐竜の体長は3~4㍍で、歯は下顎の右側に生えていたとみられる。テリジノサウルス類の化石は北米やアジアでしか見つかっておらず、まだ謎も多いという。
ボランティアで参加し、歯の化石を見つけた酒井将瑞さん75は、「古代ロマンに魅せられ、第1次発掘から参加してきたので、とてもうれしい」。
篠山層群では国内最大級の草食恐竜丹波竜や、肉食恐竜ティラノサウルス類などが見つかっており、7種類目となった。
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