大震災避難者、那須御用邸の職員用風呂開放
皇室の那須御用邸(栃木県那須町)で26日、東日本大震災で避難している人たちを対象に、温泉入浴施設の開放が始まった。初回は福島県から同町スポーツセンターに避難している22人が交代で入浴した。
開放されたのは、天皇陛下が静養する際に同行する宮内庁職員用の宿泊施設、供奉員宿舎の風呂。御用邸と同じ1926(大正15)年に造られた木造2階建ての1階にある。
午前9時半、風花が舞う中、バスで到着した避難者たちは、2~3人が入れる源泉かけ流しの湯船三つに交代でつかった。
福島県相馬市から避難してきた男性は、被災後2回目の風呂。半壊した自宅は福島第一原発から約40㌔。妻子とともに放射線から逃れて18日に避難してきた。「久しぶりに温まった。めったに来られる所じゃないし、一時だけど観光気分になれたよ」。
宮内庁では少なくとも4月末ごろまでは、毎日、開放を行いたいという。
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