福島第1原発の建屋が崩落 爆発音の後、白い煙
福島県警や東京電力によると、12日午後3時半ごろ、福島第1原発1号機でドーンという爆発音とともに白い煙が上がった。プラントの復旧作業に当たっていた東電社員2人と協力企業の2人が負傷し、病院に搬送された。
枝野幸男官房長官は記者会見し、「首相、経済産業相を含め専門家を交えて状況の把握と分析、対応に全力で当たっている」と述べ、福島第2原発に関しても、周辺3㌔圏内の待避指示を10㌔圏内からの待避に改めたことを明らかにした。
1号機では爆発音があった当時、直下型の大きな揺れがあり、その後白煙が出たという。
原子炉建屋たてやの天井が崩落していた。東電は午後4時17分、発電所の敷地境界で1時間当たり1015マイクロシーベルトの放射線を確認したという。
この放射線量は、一般人が1年間で浴びられる放射線量限度(1000マイクロシーベルト)を1時間で浴びる量に相当する。
福島第1原発と第2原発の各10㌔圏内にある楢葉町、富岡町、広野町が避難対象地域で、対象になる住民は1万491人に上る。警察庁によると、避難を終えていない人は午後3時45分現在で約800人という。
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