竹縄親方、八百長は約40人 現役三役力士の実名も
大相撲の八百長問題で、日本相撲協会に八百長への関与を認めた竹縄親方35(元前頭春日錦)が、「自分以外に約40人の力士が八百長に関わっていた」と周辺関係者に話していることが分かった。
現役三役力士の名を挙げ、5年前に初めて八百長に誘われた際の状況も明らかにしているという。
協会の特別調査委員会(座長:伊藤滋早稲田大特命教授)にも実名を挙げて説明しているとみられ、八百長疑惑が持たれる力士は更に拡大する可能性が高くなった。
竹縄は、「迷惑をかけて申し訳なかった」と謝罪しつつ、「八百長をしていたのは自分だけではない。他にも40人位いる。なぜ自分たちだけ責められるのか」と証言したという。
一部の力士だけが責任を追及されていることに不満を漏らし、八百長にかかわった他の力士の具体名を挙げているという。
また、番付が前頭5枚目まで上がった06年初場所で、現役三役力士の付け人から対戦前日に、「転んでくれないか」と初めて八百長を持ちかけられたことも打ち明け、「この時はいけないと思って断った」。
だが、その後は度々けがに見舞われ、幕内と十両を行き来する中で、八百長に染まっていったとみられる。
現役三役力士は、調査委に対して八百長への関与を否定しているという。
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八百長問題は警視庁が野球賭博事件の捜査過程で押収した携帯電話のメール記録から発覚。
調査委は疑惑が持たれた14人から事情聴取し、メールをやり取りしていた竹縄、十両千代白鵬27、三段目恵那司31が八百長を認めた。
他の力士はいずれも否定しているが、調査委は十両清瀬海26については、「関与していたと認定せざるを得ない」と判断している。
竹縄は八百長をうかがわせる46通のメールのうち、22通を送信、14通を受信。「では流れで少しは踏ん張るよ」などと取組手順や勝ち星の貸し借りの打ち合わせをしていた。
角界の八百長汚染は深刻な状況に陥るとみられるが、携帯メールの記録など新たな証拠は持っておらず、調査委は慎重に裏付けを進める方針だ。(毎日jp他)から
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