青木繁の下絵を発見 わだつみのいろこの宮など
国の重要文化財海の幸などで知られる貧困の末に28歳で夭逝した洋画家青木繁が描いたスケッチなど約60点を、愛知県岡崎市の男性が所有していることが16日、分かった。石橋美術館(福岡県久留米市)が確認した。
一部は石橋美術館での特別展で公開される。
新たに見つかったのは、下絵や和歌、メモなどで、スケッチブックの用紙などに、主に鉛筆で描かれているという。
今年は青木繁没後100年にあたり、石橋美術館が特別展の開催を計画。岡崎市の愛好家が1月、同展への協力を申し出たことから確認された。
海の幸は1904年、千葉県館山市布良めらで描かれた。見つかったスケッチ類には同年のものが最も多く、布良の地名の入ったメモ類と一緒に、
海の幸につながったとみられる魚や漁師の家族を描いた帰漁する父子などのスケッチも約10点あった。
釣りざおや絵の具を買うための借用書のような書き込み、館山市のある房総半島の地図も確認された。
発見された約60点のうち20点ほどが、石橋美術館での特別展で、3月25日から5月15日まで公開される。特別展は京都国立近代美術館5/27~7/10、ブリヂストン美術館7/17~9/4でも開かれる。
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