新日鉄製鉄と住友金属工業、経営統合へ
鉄鋼業界で国内最大手の新日本製鉄と3位の住友金属工業は3日、12年10月1日をめどに合併する方向で検討に入った。統合会社の生産規模は、アルセロール・ミタル(ルクセンブルク)に次ぐ世界2位になる見通しだ。
新日鉄の宗岡正二社長と住友金属の友野宏社長が東京都内でそろって記者会見。宗岡社長は両社の経営資源を結集し、成長が著しい新興国での市場開拓など世界戦略を加速する考えを表明した。
鉄鉱石、石炭など原料の価格が高騰する中、合併はオーストラリアなどの資源大手との交渉力強化にもつながる。
世界ではここ数年、アルセロール・ミタルが誕生したほか、中国企業の合従連衡も活発化し、規模拡大が急進展。かつて世界トップクラスの新日鉄は09年の粗鋼生産量が6位に転落し、生き残りのため合併が不可避と判断した。
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