楫田優希容疑者、ハンドル奪い高速バス横転 12人けが
広島市の山陽自動車道下り線で、25日深夜、高速バスのハンドルを切って、バスを横転させ、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された鹿児島大3年楫田優希22。深夜の高速バスで起きた突然の出来事に、
搬送先の病院で取材に応じた乗客らは恐怖を隠しきれない様子だった。
前から3列目に座っていた大阪府守口市、大工福迫大司さん38は、後方から運転席に向かうスーツ姿の楫田優希を目撃。消灯されて真っ暗な車内で、「降ろしてほしい」という声が聞こえた。
やがて楫田は、「殺してくれ、俺は殺される」などと叫んでドアをけり始めた。
同乗していた別の運転手43が制止しようとすると、楫田はハンドルをつかみ、事故を起こしたという。福迫さんは別の男性70と一緒に、後方に戻ろうとする楫田を取り押さえた。
「一瞬のことで、何が起きたのかすぐにはわからなかった」と話した。
大学受験の帰りだった鹿児島市の出水徹さん19は、「これでみんな死ぬんだ」と楫田が叫ぶのを聞いた。「刃物を持っているのでは」と怖くなり、割れたフロントガラスから車外に逃げた。(読売新聞・他)
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