加藤智大被告に死刑求刑 、秋葉原無差別殺傷事件
東京・秋葉原で17人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告28に対し東京地検は25日、東京地裁(村山浩昭裁判長)の第28回公判で死刑を求刑した。
2月9日の次回公判で弁護側の最終弁論が行われて結審、3月24日に判決が言い渡される。
検察側はこれまでの公判で動機について、①派遣社員で就労が不安定 ②容姿コンプレックス ③交際相手がいない……といった悩みが重なったうえで、
「携帯サイトの掲示板で、偽物や荒らし行為に遭って自暴自棄になり、復讐を考えた」などと指摘した。
これに対し、加藤智大は起訴内容を認めて謝罪したが、動機については、
「自分の居場所だった掲示板に現れる偽者や荒らし行為をする人に対し、事件を起こすことでやめてほしいという気持ちを伝えたかった」と述べ、就労と容姿、交際相手を巡る悩みに基づくものではないと否定していた。
弁護側は、「何らかの精神障害があった可能性がある」として責任能力を争っているが、証人出廷した精神鑑定医は、「事件は不満をためて暴発させる被告の抑鬱的、衝動的な性格に由来する、精神障害は認められない」と証言。
地裁は、弁護側が求めた再鑑定実施の請求を却下した。
起訴状によると、加藤は08年6月8日午後0時半ごろ、秋葉原の歩行者天国の交差点にトラックで突入して5人をはね、うち3人を死亡させ、さらにダガーナイフで12人を刺し、うち4人を死亡させたとされる。(毎日jp他)
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