スピニングコースター舞姫からの転落事故、安全確認せず
東京ドームシティアトラクションズで30日、会社員倉野内史明さん34がジェットコースター/スピニングコースター舞姫から投げ出され死亡した事故で、担当していたアルバイトの女性が警視庁捜査1課の事情聴取に、
「大柄な人を乗せる際の危険性を認識していなかった。安全バーの固定を手で確認しなかった」と話していることが捜査関係者への取材で分かった。
倉野内史明さんは身長185cm、体重100㌔以上と大柄だったためバーが固定されなかった可能性があるが、運行マニュアルには大柄な客の対応について記載がなかった。
1課は、遊園地がアルバイトの女性に指導を徹底していなかった可能性もあるとみている。31日にコースターの検証を始めた。
運営する東京ドームによると、コースターの安全バーはT字形で手前に引いて下ろし、腰付近を固定する。体格に合わせて8段階に角度を変えて固定するが、大柄な人は角度が広くなり過ぎて固定されないことがあるという。
コースターの運行マニュアルによると、乗車規定は身長120cm以上、8歳以上。飲酒している人や妊婦は乗車できない。
「安全バーの閉め忘れのないよう確認する」などの記載はあるが、大柄の人でバーが固定されないケースについては想定していなかった。
東京ドームは30日の会見で、安全バーの固定はスタッフが目視か手で触れて確認することになっていると説明。
「大柄な人の乗車は拒否していた。小さな子どもや大柄な人の安全バーの確認は特に注意するよう指導していた」と説明していた。
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