大林宏検事総長が辞任へ 後任は笠間治雄氏が有力
大林宏検事総長が辞任の意向を固めた要因とみられる押収資料改竄かいざん犯人隠避事件の舞台となった大阪地検と大阪高検の幹部らは、一様に無念そうな表情を見せた。
幹部の一人は、「われわれが検察全体の信頼をおとしめ、総長を辞任にまで追い込んだのは申し訳なく思う」と唇をかみ、「身を律して誠実に職務に邁進している。その結果を国民に見てもらい、信頼回復につなげるしかない」。
別の幹部は、「検証結果を年内にまとめた上で辞任するのは、責任の取り方としては納得できる」としながらも、「検察が幕引きを考えていると国民に誤解されるのが怖い。総長が辞めるというのは、われわれにとって大変な事態なのだが…」と硬い表情で話した。
一方、ある幹部は、「職を全うしていただきたかった。改竄事件当時は無関係のポストにいた人だからこそ、虚心坦懐にできることもあったのではないか」。
後任は、笠間治雄・東京高検検事長が有力と見られる。
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