空中茶室の遺構を確認 小堀遠州作、閑雲軒
石清水八幡宮(京都府八幡市)で、江戸前期に茶人小堀遠州が手掛け、山腹の崖面にせり出した懸造りかけづくりと呼ばれる構造の茶室跡が見つかり、八幡市教育委員会が4日、発表した。
懸造りは、清水寺本堂の舞台に代表される建築様式。
地面から床までの高さは最高で約6.5㍍あったとみられ、同市教委は、「これほどの高さがある茶室が確認されたのは初めてではないか」。
茶室は、松花堂弁当の名前の由来となった同八幡宮の僧、松花堂昭乗が暮らした宿坊滝本坊の一角。
1630年ごろ完成し、閑雲軒として名高かったが1773年に焼失した。
閑雲軒は、親交があった昭乗から相談を受けた遠州が設計したとされる。立体的な間取り図の起こし絵図や茶会記が残され、広島県内のリゾート施設に復元されている。
■現地説明会:6日午前10時~午後3時。雨天決行。
■問合せ:八幡市教育委員会 (電)075 972 2580
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