仏外相、EU共通対応でノーベル平和賞授与式出席へ
中国の胡錦濤国家主席の欧州歴訪に合わせ、欧州各国にノーベル平和賞の授与式に出席しないよう要請していた問題に対し、クシュネル仏外相は8日、EU諸国と出席に向けて共通の対応を協議中であることを明らかにした。
クシュネルは、「失望するような結果にはならない見通しだ」と述べ、EU全体での対応が中国への強いメッセージとなるとの考えを表明した。
胡錦濤の歴訪では、巨大市場を持つ中国が、景気回復が進まない欧州諸国と大型のビジネス契約を次々と結んだ。
仏では、企業が中国に対し総額200億ユーロ/1兆6200億円を超える航空機や核燃料などを売却する契約を締結した。
同時に中国は、欧州各国に対して服役中の中国の人権活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与式に出席しないよう要請している。
クシュネルが、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定を受け、同氏の即時釈放を要求するコメント。一方、胡錦濤主席・サルコジ仏大統領会談では、「すべての議題を話し合った」とサルコジが記者会見で述べた。
だが、中国の人権問題に言及したかどうかは確認できず、仏国内では人権団体などが仏政府の対応を強く批判し、抗議デモなどを行っている。
NYタイムズは恫喝する中国とのタイトルで、中国の外務次官でG20の代表交渉者崔天凱氏の、「ノーベル平和賞授与式に出席する国は、その結果に責任を負うことになるだろう」とのコメントを引用、独裁国家の耳を貸さない傲慢な態度と強く批判した。
★異形の独裁大国が、もっと経済力と軍事力をつけたら日本および世界に対してどう出るのだろうか。当たり構わずラリアートを食らわすのでは。
★日本がノーベル平和賞授与式を欠席したら、世界の笑い者だ。
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