鷹巣病院 インフル院内感染、86人に 6人死亡
北秋田市綴子つづれこの医療法人社団博愛会鷹巣病院(韓明基理事長、中朗なかあきら院長)でインフルエンザの集団感染が起き、患者6人が死亡した問題で、病院が7日、記者会見した。10月27日に感染が確認されてからの感染者は入院患者66人、職員20人の計86人にのぼるという。
韓氏は、「医療に関して謝罪するべきことはないが、6人が亡くなったことは責任を痛感している」。
県は近く、立ち入り検査をする。県は6日、職員や患者49人がインフルエンザに集団感染し、10月31日から今月5日にかけて、60~90代の入院患者6人が亡くなったと発表。
県が1人の検体を検査した結果、季節性のA香港型と確認された。
鷹巣病院は患者が自由に出入りできない閉鎖病棟が4棟、133人が入院。職員は常勤医師1人、非常勤医師7~8人、看護師50人を含む86人。
10月27日、患者1人と職員3人が症状を訴えてからは、感染した患者の隔離や職員の出勤停止の措置をとってきたという。院内集団感染は初めてだが、病院でつくる院内感染対策マニュアルに沿って対応したという。
その後、1棟を中心に感染が拡大。31日の感染者は患者40人、職員10人の計50人にのぼり、80代の男性が死亡。今月2日、さらに患者3人が亡くなったことを受け、感染者以外にもタミフルの予防投与を始めた。
県に報告したのは今月2日。それまで報告しなかったことについて、韓氏は、「遅れていたと言われればそうかもしれないが、軽症者が多く、患者の対応に追われていた」、「感染のスピードが速く、昨年とは比較にならない」。
ワクチンは22日から29日にかけて、患者や職員全員に接種。ワクチンは接種して2週間ほどたたないと効果がないといわれる。
10月31日に初めて死亡した患者は、29日にワクチン接種を受けていた。
鷹巣病院は先月30日から、新たな入院や、重症患者の関係者以外の面会を中止している。8日からは、新規の外来患者を受け付けない予定。
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