一円電車、常設軌道で復活 兵庫県養父市
国内一のスズ鉱山があった兵庫県養父市大屋町の明延地区で、かつて鉱石を運んでいた鉱山鉄道/一円電車の復活に向け、常設の線路を敷く工事が始まった。24日のあけのべ一円電車まつりでのお披露目に向け、地域の人らが汗を流している。
線路は鉱山の社宅跡の空き地に敷き、延長約70㍍。
工事は2日に始まり、まつりを企画している鉱石の道明延実行委員会(中尾一郎会長)のメンバーや、同委員会が募ったボランティアら18人が線路を敷く路盤づくりに励んだ。
3日も約15人が砕石をならすなどの作業に従事した。
一円電車の復活は、地元の明延区や同委員会が、旧明延鉱山の産業遺産を活用した町おこしの目玉として計画。
鉱山跡に残る約600㍍の線路を利用した復活に向けて募金を集めているほか、毎年秋に開くまつりで約30㍍の仮設線路を敷き、保存している客車をリースのバッテリー機関車に引かせていた。
今年からは本格的な復活の第1歩として、中古のバッテリー機関車をリース会社の丸菱電機(大阪府)の好意で格安で購入、常設の線路を設置することになった。
中尾会長62は、「募金はまだまだ目標の2千万円に達していないが、今まで募金してくれた人に目に見える形で進行状況を報告したかった」と言う。常設線路では、定期的な運行も検討するという。
まつりは午前9時~午後4時、明延振興館周辺で。同委員会などは線路工事(次回の活動日は9、10日の予定)を手伝うボランティアを引き続き募集している。
◆問合せ まつりと募金は市大屋地域局(079・669・0120)、
ボランティアは、あけのべ自然学校(079・668・0258)
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