親鸞の直筆経典発見 仏説無量寿経の一部
浄土真宗の宗祖親鸞(1173~1262)が、浄土三部経の一つで、中国伝来の仏典仏説無量寿経の一部を書き写した直筆の1枚が見つかり、鑑定した大谷大(京都市北区)が12日発表した。
所有者から調査の依頼があり、草野顕之学長(日本仏教史)と、親鸞の研究者として知られる大谷大真宗総合研究所嘱託研究員で、本證寺住職の小山正文氏が鑑定した。
直筆の文は仏典仏説無量寿経ぶっせつむりょうじゅきょうの一部。縦26.8cm、横17cmの紙に墨書きで、設我得佛 十方衆生など60文字の経と読み、朱書きで経の解釈などが書かれている。
浄土に生まれる方法などを説明した部分で、親鸞83歳の1256年に書いたとみられる。本来は32枚あった文の1枚とみられ、これまでに12枚見つかっている。
文字が右肩上がりであることなど、親鸞の直筆と特徴が一致した。
■大谷大学で12日に始まった特別展で展示されている。11月28日まで。
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