リニア中央新幹線、南アルプスルートで決着 国交省審
JR東海が計画しているリニア中央新幹線の東京(品川)~名古屋間のルートについて、交通政策審議会中央新幹線小委員会(国土交通相の諮問機関)は20日、JR東海が要望していた南アルプスを貫通する南アルプスルート/直線ルートが最も費用対便益が高いとの分析結果をまとめた。
これで、3案示されていたルートは、直線ルートで事実上決着。同小委は年内にも直線ルートを軸とする中間報告書を取りまとめ、来春には国交相に整備計画に格上げするよう答申する見込み。
分析結果によると、南アルプスルートは、建設費用約5.5兆円に対し、乗客の移動時間短縮といった各種便益を考慮した便益額が、その1.51倍に当たる約8.4兆円と試算された。
南アルプスを迂回する伊那谷ルートは費用約6兆円に対して便益額が約7.5兆円にとどまった。
ルート選定をめぐっては、所要時間が最短で建設費も最少である直線ルートの採用を同社が主張する一方、長野県は地元自治体の要望を受け、伊那谷ルートとするよう求めていた。
JR東海は東京~名古屋間の開業時期を2027年、東京~大阪間を45年とする目標を掲げている。(毎日jp他)参照
| 固定リンク
コメント