伊賀の俳聖殿、重要文化財に 松尾芭蕉の姿表す塔 三重
国の文化審議会(西原鈴子会長)が15日、高木義明文科相に行った答申で、三重県伊賀市所有の俳聖殿(上野丸之内)が国の重要文化財として新指定する対象となった。
俳聖殿は1942(昭和17)年、松尾芭蕉の生誕300年を記念し、地元の衆院議員だった故川崎克氏が私財で建造した、木造檜皮ひわだぶきの2層の塔建て。
下層は八角、上層が丸型で、旅笠を模した屋根など、芭蕉の姿を表している。
内部には伊賀焼の芭蕉翁座像が安置されている。
昭和、大正期の記念建造物で木造和風建築は珍しいといい、08年に県有形文化財の指定を受けている。
芭蕉の命日(10/12)には俳聖殿前で芭蕉祭が営まれ、国内外から集まった献詠句が奉納される。
このうち、特選句などが書かれた懸額は永久保存される。
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