イノシシ、三井寺・光浄院客殿の腰高障子に猪突猛進
滋賀県教委は31日、大津市の三井寺/園城寺境内にある光浄院客殿(国宝)の腰高障子(高さ1.8㍍、幅0.9㍍)4枚が、イノシシに壊されたとみられると発表。壊れた障子の一部に、イノシシの爪で付けられたとみられる傷が残っていた。
光浄院客殿は16011年に建立され、桃山時代を代表する建物とされる。狩野山楽の作と伝わる花鳥画などの障壁画や襖絵もあり、境内の子院の中で最も格式が高い。
28日朝、客殿北側の腰高障子が大きく破られているのを僧侶が発見。
縁側下の庭にイノシシの足跡もあり、縁側を乗り越え、腰高障子に飛びかかるように突進したとみられる。修復費は約50万円で、同寺では当面、縁側に木製柵(高さ0.5㍍、幅5㍍)を設置する。県教委も文化庁と対応を協議する。
滋野敬宣三井寺執事50は、「壊されたのはショックだが、酷暑や餌不足で山から下りてきたイノシシもかわいそう」と話していた。
| 固定リンク
コメント