梅棹忠夫氏、死去「文明の生態史観」「知的生産の技術」
国立民族学博物館創設者として、民族学、比較文明論で幅広い業績をあげ、思想家、文明批評家としても知られる同博物館顧問で京都大学名誉教授の梅棹忠夫氏が3日、老衰のため、大阪府内の自宅で死去した。享年90。
大阪市大助教授時代、文明の生態史観序説で、日本と西欧の文明が平行進化をたどったとする独創的な世界史モデルを展開。唯物史観の影響が強かった当時の学界・論壇に衝撃を与えた。
また資料の整理法や読書術などをまとめた知的生産の技術は、戦後を代表するベストセラーとして、研究者だけでなく一般市民にも大きな影響を与えた。
88年仏パルム・アカデミーク勲章コマンドゥール章。91年文化功労者、94年文化勲章。99年勲一等瑞宝章。
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