平家物語の冒頭で、「沙羅双樹さらそうじゅの花の色 盛者必衰の理ことわりをあらはす」とうたわれた沙羅双樹/ナツツバキの花が京都市右京区の妙心寺の塔頭たっちゅう東林院で見ごろを迎え、愛でる会が15日始まった。30日まで。
ツバキのような花を咲かせ、梅雨に打たれてすぐに丸ごと落ちることから、無常の象徴とされる。
スギゴケに覆われた本堂の前庭に十数本の若木が植わる。花は朝開き、夕方になるとはかなく散るという。この日は朝から花供養があり、約70人が訪れた。
午前9時半~午後4時。拝観料は1580円(抹茶付き)など。
問い合わせは東林院(075・463・1334)へ。
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