吉川英治文学賞、重松清さんの「十字架」に
第44回吉川英治文学賞(吉川英治国民文化振興会主催)は5日、重松清さんの十字架(講談社)に決まった。第31回吉川英治文学新人賞には池井戸潤さんの鉄の骨(講談社)と冲方丁うぶかた・とうさんの天地明察(角川書店)が選ばれた。
重松さんは朝日新聞書評委員で読書面に百年読書会を連載している。
「6日は47歳の誕生日。46歳で死去した中上健次さんには作家として及ばないとずっと思ってきたが、これからは、書き続け、生き続けてきたことで得られた許しや老いというテーマと向き合い、中上さんが生きられなかった分の作品を作る」と喜んだ。
重松 清(1963年3月6日生 ) 岡山県久米郡久米町(現・津山市)の生まれ。
中学、高校時代は山口県で過ごす。
県立山口高等学校、早稲田大学教育学部国語国文学科卒。二児の父。
◆贈呈式は4月9日午後5時から内幸町の帝国ホテルで。(asahi.com)参照
第44回吉川英治文化賞は次の通り(敬称略)
・川田昇 こころみ学園を設立。知的障害のある園生とワイン作り
・久連子くれこ古代踊り保存会 伝統文化財の伝承と保存
・菅原幸助 中国残留孤児の帰国支援
・明珍宗恭みょうちん・むねやす 甲冑の制作と修復
| 固定リンク
コメント